清明節の3連休中、観光客は多くの「AI＋消費」という革新的な応用シーンの間を行き来した。朝、地下鉄に乗車する前に、ロボットアームが作ったジュースを購入する。その後、円明園遺跡公園のVR空間で、宮廷画家・郎世寧による全盛期の円明園の案内で、没入型VR観光プログラムを体験する。夕食時には簋街の飲食店前で、エンボディドAI「従業員」が客を呼び込むのを目にする。

連休中の消費シーンで、「AI＋」が無限に広がっている。中国金融シンクタンク特別招待研究員の余豊慧氏は「証券日報」に対して、「AIは科学技術の利便性をもたらすと同時に、サービスの効率と質を高め、人々の消費体験を豊かにしている」と述べた。

「AI＋消費」はすでに内需拡大と消費高度化を結ぶ重要な紐帯となり、より多くの新たな消費成長源を生んでいる。

「AI＋消費」、1兆元級の市場を切り開く

イノベーションが続き更新が加速するAI製品は、消費の需要をけん引し市場の活力を引き出す重要なエンジンになっている。これには関連政策の支援と後押しが不可欠だ。

3月16日に正式に公表された「消費振興特別行動案」は、「AI＋」行動を実施し、「AI＋消費」を促進し、自動運転、ウェアラブルデバイス、超高精細度ビデオ、ブレインマシーンインターフェース、ロボット、積層造形などの新技術及び新製品の開発と普及を急ぎ、成長性が高い消費の新分野を切り開くとした。

「中国科学技術類コンシューマーエレクトロニクス産業発展白書2024−25」は、中国のスマートフォン及びウェアラブルデバイスなどの個人コンシューマーエレクトロニクスシーンの売上高が2024年に、前年比10％増で1兆1000億元を突破すると予想した。

中国EC専門家サービスセンターの郭濤副主任は、「これらのイノベーションの方向は新たな消費のトレンドをもたらし、また関連産業のさらなる発展と高度化を促すと見られる。消費者により便利で効率的で個性的なサービス体験をもたらす」と述べた。

「中国網日本語版（チャイナネット）」2025年4月7日