「両新」(大規模な設備更新及び消費財買い換え)政策の継続実施により、中国の工業分野の大規模な設備更新が今年1−3月に加速した。投資増をけん引し産業発展を促進し、さらに内需の潜在力引き出しやグリーンなモデル転換の後押しなどで重要な力を発揮した。
建設中の「川気東送」(四川省の天然ガスを東部に輸送)施工現場で、中国が独自に研究開発した石油・ガスパイプライン全自動溶接検査ロボットが正式に作業を開始した。このスマート溶接システムは伝統的な「人+溶接機」に置き換わり、溶接の一発合格率が98%以上となった。
新疆維吾爾(ウイグル)自治区では、多くの鉱山企業がスマート採掘設備に更新した。新設備の導入により人員の安全性を高め、生産効率も20%上がった。
データによると、今年第1四半期の全国の企業による機械設備調達額は前年同期比11%増。ハイエンド化・スマート化・グリーン化の産業高度化の流れが顕著だ。財政部は、設備更新及び消費財買い替えに用いる5000億元超の超長期特別国債を手配済みだ。
中国は今年、工業、エネルギー消費設備、エネルギー・電力などの分野で設備更新を続け、さらに範囲を電子情報、安全生産、施設農業などの分野に拡大した。同時に条件を満たす地方が工業パークや産業クラスタを担い手とし、設備更新を全体的に手配し大規模実施することを奨励している。
工業・情報化部は、2027年の中国の工業設備投資規模を23年比で25%以上増やし、重要工程デジタル制御率を75%にし、工業大省と重点産業パークのデジタル化改修のフルカバーを実現することを目指している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2025年4月14日
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