NVIDIAのジェンスン・フアンCEOは6日、米メディアのインタビューに応じた際に、「中国の人工知能(AI)の市場規模は2−3年内に約500億ドルに達する可能性がある。好機を逃せば大きな損失になる」と述べた。
米紙「ウォール・ストリート・ジャーナル」は、フアン氏はこの発言で中国に対する半導体規制の見直しを米政府に明確に求めたと伝えた。NVIDIAは4月、同社の重要なAI半導体「H20」の対中輸出を米国が阻止していると発表した。バイデン前米大統領は在任中、中国への先端半導体の輸出を規制していた。
米誌「フォーチュン」は、「NVIDIAの最近の発表によると、H20の対中輸出規制により同社は55億ドルの損失を被る。半導体メーカーのAMDは7日、対中輸出規制により同社の今年の売上が15億ドル減少すると発表した」と伝えた。
「フォーチュン」によると、フアン氏は長期的に中国及びそのAI業界に積極的な態度を示している。フアン氏は4月中旬に急きょ訪中した際に、中国はNVIDIAにとって「重要な市場」と述べた。フアン氏はまた、中国を拒むことで競合相手との競争で強みを失うと警告した。「中国はAI競争で米国より遅れていない」CNBCの報道によると、フアン氏は「今や世界は待ち切れないとばかりにAIを渇望している。米国企業は競争に参加するべきで、我々は行動しなければならない。待機、空論、阻止は最善の選択肢とは限らない」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2025年5月8日
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