中国・ASEAN経済貿易閣僚級特別会議が20日、オンライン方式で開催された。双方の経済貿易相は共同で、中国・ASEAN自由貿易区（FTA）3.0交渉の全面的な完了を宣言した。

中国・ASEAN自由貿易区の設立は、中国とASEANが世界的な挑戦に対応し、地域経済の一体化を推進する重要な措置である。双方は各分野の実務協力を絶えず深化させ、自由貿易区建設の質向上と高度化を促進している。3.0バージョンは中国とASEAN諸国の経済貿易協力関連制度の整備を強化し、規則に基づく協力推進の基盤を固めることに寄与する。自由貿易区建設にけん引され、中国とASEANは協力の共通認識を形成し、戦略的な連携を強化し、共通利益の「パイ」の拡大に努めてきた。2024年の中国・ASEAN間貿易額は6兆9900億元に達し、中国の貿易総額の15.9%を占めた。

中国が16年連続でASEAN最大の貿易パートナーの地位を維持する一方で、ASEANは5年連続で中国最大の貿易パートナーとなっている。中国とASEANの協力の成果は地域諸国の人々に実質的な利益と福祉をもたらしている。

既存の自由貿易協定ルールと比べると、3.0交渉の成果は双方が新しい情勢下でより広い分野、より深いレベルの地域経済一体化プロセスを推進するため制度的保障を提供する。

中国とASEANは自由貿易を断固支持し、世界の発展に確実性と安定性を注入している。カオ・キムホンASEAN事務総長は、「国際貿易は現在重要な岐路に立たされている。開放的で公平でルールに基づく国際貿易を推進し、保護主義の衝撃に対応しなければならない。一部の国がデカップリングやサプライチェーン寸断を行い、スモールヤード・ハイフェンス（排他的なブロック形成）を築こうとする状況において、中国とASEANは自由貿易の精神を尊重し、多国間貿易ルールを実践することで経済貿易協力の可能性を継続的に解き放ち、世界経済成長に強い原動力を提供する」と述べた。

「中国網日本語版（チャイナネット）」2025年5月26日