share

「天問2号」が打ち上げ 軌道投入精度は「北京から上海にシュート」に相当

中国網日本語版  |  2025-05-30

「天問2号」が打ち上げ 軌道投入精度は「北京から上海にシュート」に相当。

タグ:天問2号 軌道投入精度

発信時間:2025-05-30 15:24:26 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

中国は5月29日、西昌衛星発射センターで「長征3号乙」ロケットを用い、惑星探査プロジェクト「天問2号」探査機の打ち上げに成功した。ロケットは飛行開始約18分後、探査機を地球から小惑星「2016HO3」への遷移軌道に投入。ソーラーパネルの展開と機構部品のロック解除が順調に実施され、中国初の小惑星サンプルリターンミッションが正式に始動した。

天問2号の計画上の任務期間は約10年で、小惑星「2016HO3」の探査・サンプルリターンを実施後、引き続きメインベルト彗星「311P」の科学的探査を実施することが主な目標だ。今回の任務は、人類が太陽系の初期状態および太陽系と地球の変化プロセスを研究するため、貴重な生データを提供することが期待される。

中国航天科技集団の専門家の魏遠明氏は次のように説明した。物体が高速で運動すれば必然的に制御が困難になる。今回打ち上げた天問2号は、中国がこれまでに打ち上げた探査機の中で飛行速度が最速であると同時に、軌道投入精度への要求が最も厳しい機体の一つだ。その軌道投入精度は従来機より2倍向上。ロケット発射システムにとっては、超高速・超高エネルギーによるロケット超高精度軌道投入が、今回の任務の主な難点の一つとなる。その難しさは、「時速200キロで走行する自動車を正確にドリフトさせて駐車スペースに収めるか、北京からバスケットボールを投げて上海にあるコートのゴールに正確にシュートすることに相当する」ほどだという。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2025年5月30日

Twitter Facebook を加えれば、チャイナネットと交流することができます。
中国網アプリをダウンロード

日本人フルタイムスタッフ募集     中国人編集者募集
「中国網日本語版(チャイナネット)」の記事の無断転用を禁じます。問い合わせはzy@china.org.cnまで