科学技術を体感する新しくユニークな旅が近年、多くの人々の選択肢になっている。
甘粛省金昌市から車で30分、赤い岩肌のゴビ砂漠に突如現れる「火星1号基地」。この地形は火星の景観に酷似し、火星探査車や太陽光パネル、星空テントなどが赤い岩壁周辺に配置され、圧倒的な没入感を生み出している。
火星1号基地創設者の白帆氏は、「当施設は人類の未来における火星居住シーンを想定したもの」と説明。来訪者は火星惑星間探査体験センターでシミュレーターを用いたロケット打ち上げの瞬間を体感したり、手動ドッキング操作に挑戦できる。一方、火星模擬生存体験センターではピーマンやナスなどの水耕作物が火星環境で育つ過程を観察でき、閉ざされた生態系が人類の生存を支える仕組みを学べる。
運営では「ロールプレイ+任務達成型」の独自モデルを採用し、複雑な科学的概念と工学的思考に対する理解を促す。訪問者は火星居住者となり、研究者やエンジニアなどの役割を選択。3Dローリングマシンや遠心力発生装置など60以上の職業任務に挑戦し、火星生活への理解を深めることができる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2025年6月3日
![]() |
![]() |
![]() |