マクロ調整政策の相乗効果が引き続き顕在化する中、中国製造業は今年1−5月に高度化、スマート化、グリーン化が着実に進んだ。工業の質の高い発展において新たな成果が続出している。

中国の工業生産は今年1−5月に比較的高い伸びを維持した。全国の一定規模以上工業企業の付加価値額は前年同期比6.3%増。5月単月では、全国41の工業大分類のうち35（全体の85.4％）で付加価値額が前年同月比で増加。特に、鉄道、船舶、航空・宇宙、電子などの業種はいずれも2桁の伸びを示し、産業構造の継続的な高度化をけん引している。

工業のグリーンモデル転換が加速した。1−5月の一定規模以上工業企業における風力発電量と太陽光発電量は、それぞれ11.1%増、18.3%増となった。新たな成長エンジンの育成も進んでいる。1−5月の新エネ車と太陽電池の生産量は前年同期比でそれぞれ40.8%増、18.3%増となった。また、AI大規模言語モデルやヒューマノイドロボットなどの科学技術のフロンティア分野でブレークスルーがあり、産業の高度化に対する推進役としての効果が次第に顕在化している。

同時に、「両新（大規模な設備更新及び消費財買い替え）」政策の実施も強化され、効果が現れている。大規模な設備更新は、1−5月の設備・工具器具購入投資を前年同期比17.3%増（投資全体の伸び率を13.6ポイント上回る）に押し上げた。消費財の買い替えは、タブレット端末、電動自転車、5Gスマートフォンなどの生産量をけん引し、5月単月ではそれぞれ30.9%増、20.5%増、13.4%増となった。

「中国網日本語版（チャイナネット）」2025年6月20日