世界経済フォーラム(WEF)第16回ニュー・チャンピオン年次総会(夏季ダボス会議)が、天津で開催中だ。今大会の会場である国家会展中心(天津)に入ると、世界各地から集まり様々な言語を話す出席者たちが、経済発展に関わるホットな話題について車座で議論したり、登壇者の優れた発言に耳を傾けたりしている。
「AI+時代」や「労働力市場モデル転換の推進」から、「気候変動適応の次の一手」「アジアのカーボン市場」へ。今大会では「スマート」「グリーン」といったテーマを含む議論や発言の中で、中国の模索と実践が頻繁に言及されている。
世界2位の経済規模、世界一の物品貿易国、そして150以上の国・地域の主要貿易パートナーである中国の世界経済成長への寄与率は、長年にわたり30%前後を維持している。中国の持続的で良好な発展の流れを受け、「中国を有望視」「中国に投資」が多くの出席者の共通認識になっている。
シュナイダーエレクトリックの尹正・執行副社長は、「世界経済成長の重要なエンジンである中国市場は広大で、産業基盤が堅固だ」とした上で、「中国が新たな質の生産力の発展を促進していることが、わが社にさらなる発展の余地をもたらしている」と語った。
PPGアジア太平洋地区ゼネラルマネージャーの延彩明氏は、「中国は巨大な市場の優位性と内需の潜在力、整った産業チェーンの強みを持つ。科学技術の革新と産業の高度化を非常に重視し、ダブルカーボン(CO2排出量ピークアウトとカーボンニュートラル)の目標達成への固い決意を示している。同時に、中国は自由貿易を積極的に提唱し、公正で透明で差別なきビジネス環境の構築に尽力している。これは当社のような多国籍企業が中国市場で根を張るための土壌を作っている」と語った。
中国の発展を理解し、その発展に関心を寄せることは、多くの海外賓客が今回の夏季ダボス会議に参加した重要な理由の一つだ。
中日韓協力事務局の李熙燮(イ・ヒソプ)事務局長は、「私は出張で中国各地を訪れたことがある。中国では最先端の技術を体験した」と述べた。中国がデジタル技術、人工知能、グリーン産業などの分野の科学技術革新に焦点を当てて新たな質の生産力の発展を促進していることは、世界経済の回復を後押しするだけでなく、未来の成長エンジンの構築においても重要な役割を果たしているという。
ニューサウスウェールズ大学国際政治経済学教授兼グリーンエネルギーガバナンスプログラムディレクターのエリザベス・セーボン氏は、「中国は、エネルギー転換が国家安全保障、経済安全保障、地域発展などにとって重要であることを十分に理解している。将来のエネルギー協力は、バリューチェーンの川上への移行という新たな機会を迎えるだろう」と述べた。
英国のトニー・ブレア元首相は、「現代の世界は多くの課題に直面しており、調整を強化し、共に対応する必要がある」とした上で、「中国を理解し、中国と緊密につながり、交流と協力をさらに強化すべきだ」と強調した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2025年6月26日
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