グローバル資産運用会社インベスコ(Invesco)が14日に発表した第13回年次レポート「グローバル・ソブリン・アセット・マネジメント調査」(以下「本調査」)によると、新興市場は依然としてソブリン・ウェルス・ファンド(SWF)の戦略的重点であるものの、投資優先順位に変化が生じており、中国市場への関心が顕著に回復している。調査対象の59%が中国を「高/中優先度市場」と位置付け、新興市場中第2位に選定。これは2024年以降の大きな転換を示し、投資家が中国を独立したアロケーション先として認識しつつある可能性がある。
58の中央銀行と83のSWF(合計資産運用規模27兆ドル)を対象とした本調査では、回答者の59%が「今後5年間に中国資産の配置を増やす見込み」としている。SWFが挙げた対中投資増加要因は、魅力的な現地リターン(71%)、投資多元化効果(63%)、外国投資家による市場アクセスの拡大(45%)だった。
一方、モルガン・アセット・マネジメントは「2025年中期グローバル市場見通し」の中で、政策・経済の不確実性が高い環境下で、投資家は株式・債券・代替資産のグローバル分散によるポートフォリオの強靭化が必要と指摘。中国資産はグローバル資産リバランスにおける重要対象の一つであり、今年下半期には構造的な上昇相場が期待されると分析している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2025年7月16日
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