第3回中国国際サプライチェーン促進博覧会（サプライチェーン博）がこのほど北京で開催され、NVIDIA（エヌビディア）、ロレアル、シュナイダーエレクトリック、メドトロニックなど230社以上の企業が初出展した。産業サプライチェーン協力の強化は企業の共通の願いで、そのようなサプライチェーンは世界をつなぐ「ウィンウィンのサプライチェーン」となっている。

シュナイダーエレクトリックの執行副社長兼中国・東アジア地域総裁の尹正氏は記者に応じて、「多元化する世界情勢の下、サプライチェーンは強靭性・効率性・環境配慮を共に重視する新たな段階に入った。中国はすでに世界の産業チェーンにおける安定装置、革新の源と加速装置となっており、長期にわたり根を下ろし、共に繁栄しようとする当社のような多国籍企業を引き付けている」と述べた。

千社を超える出展企業が集まったことは、産業サプライチェーンの協力強化への期待の現れだ。中国国際貿易促進委員会の于健龍副会長は、「国際情勢の混迷と経済グローバル化の逆風という背景の中で、企業の出展はサプライチェーン博に対する信任票であり、同時に中国経済発展に対する信任票でもある」と話した。

各企業が中国のサプライチェーン協力に参加することで、世界をつなぐ「ウィンウィンのサプライチェーン」も構築されている。

サプライチェーン博期間中、中国伝統の唐装を身にまとい、中国語でスピーチを行ったNVIDIAの創業者兼CEOの黄仁勲（ジェンスン・フアン）氏は今年3度目となる中国訪問を開始し、同社のAIチップ「H20」の中国販売再開を発表した。黄氏は、「技術革新には巨大な市場が必要であり、大市場は収益と利益をもたらし、その後の投資を支える」と述べた。中国は世界第2位のテクノロジー市場であり、なおも急速に成長しているため、「この市場は非常に重要だ」と強調した。

同氏は、「電気やインターネットと同様にAI（人工知能）もインフラであり、サプライチェーンを再構築し、生産と物流の方法を根本的に変えつつある」と指摘した。「中国のオープンソースAIは世界の進歩の触媒であり、各国や各業界がこのAI革命に参加する機会を提供している」と語った。

メドトロニックのグローバル上級副社長兼大中華区総裁の顧宇韶氏は、「メドトロニックは、中国が世界最大の医療市場かつ重要なイノベーションの源の一つとなり、世界の医療サプライチェーンにおいてますます重要な役割を果たすと確信している」と述べた。

ロレアル北アジア・中国公共事業総裁の蘭珍珍氏は、「小さな口紅でも大きなインパクトを生み出せる」と話した。蘭氏は、「小さな口紅一つとっても、その個別化されたニーズと製品デザインは、サプライチェーンの品質・安全性と迅速な対応能力に非常に高い要求を課す。ロレアルがグローバルで強靭で効率的で、かつ持続可能なサプライチェーンシステムを構築する過程において、中国市場は常に欠かせない、極めて戦略的な役割を果たしている。サプライチェーン博は、業界に対して当社のエンドツーエンドの化粧品バリューチェーンを披露する絶好の機会であり、中国のサプライチェーンの強靭性と創造性は、絶対に世界中に見てもらう価値がある」と述べた。

「中国網日本語版（チャイナネット）」2025年7月21日