中国各地で現在、「第14次五カ年計画(2021―2025年)」期のエネルギー・交通分野の重点プロジェクトが着実に推進されている。これは中国の質の高い発展に新たな原動力を注いでいる。
西部地区で建設中の国内最大規模の揚水発電所である青海省貴南県の哇讓揚水発電所では、地下建築物の工事が進捗率50%を達成し、主体建築物の建設への基盤が築かれた。この発電所の投資総額は159億4千万元、総発電設備容量は280万キロワットとなっており、2031年の完成が予定されている。今年6月末時点で、青海省の電力設備容量は約7590万5千キロワットで、クリーンエネルギー・新エネルギー設備容量の割合はそれぞれ94.2%、72.6%となっている。
吉林省洮南市のグリーンメタノール一体型プロジェクトでは、1期プロジェクトがこのほど本格稼動し、初年度で年間5万トンのグリーンメタノールの生産が可能になった。「第14次五カ年計画」期間中、吉林省は化学工業・設備製造などの分野を含む10カ所のグリーンエネルギー産業パークの建設を推進してきた。
重要な交通インフラの建設も加速している。現在建設中の世界一高い橋である、貴州省六枝特区から安龍県までの高速道路の花江峡谷大橋ではアスファルト舗装が全線完了し、9月末に開通条件を整える見込みだ。開通後、六枝特区から安龍県までの自動車移動時間は3時間から1時間30分に短縮される。
黒竜江省では、哈伊高速鉄道の制御性プロジェクトである鉄力呼蘭河鉄道特大橋の橋桁架設工事が完了した。哈伊高速鉄道本線の全長は318キロメートルで、開通後、ハルビン市から伊春市までの旅客列車の運行時間は現在の約7時間から約2時間に短縮される。2024年末現在、黒竜江省の総合立体交通ネットワークの総延長は18万5千キロメートルとなっている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2025年7月21日
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