中国初の侵襲型ブレイン・コンピューター・インターフェース(BCI)の前向き臨床試験がこのほど、成功裏に実施された。これは、中国が侵襲型BCI技術において、アメリカに次いで世界で2番目に臨床試験段階に到達したことを示している。
この研究は、中国科学院脳科学・知能技術卓越イノベーションセンターが、復旦大学附属華山病院および関連企業と共同で進めてきたものだ。
研究チームの中核的イノベーションは、独自開発のオンライン学習フレームワークだ。これはリアルタイムの「脳内言語翻訳器」のような働きをし、異なる時間帯における脳波の微妙な変化に応じてパラメーターを継続的に調整し、ユーザーの意図を徐々に「理解」し、真の「脳と機械の協働」を実現する。
それだけでなく、「日を跨いだ安定性」も達成している。本日と翌日の脳活動パターンが多少異なっても、システムは「ストップ」することなく正確にデコードできる。
高圧電流事故で四肢を失った男性が術後、自らの思考(意のまま) でチェスをし、レースゲームをプレイしているが、その速度は健常者がパソコンのタッチパッドを操作するのとほとんど変わらない。
次の段階として、プロジェクトチームは被験者にロボットアームを使用させ、物理的な日常生活において物を掴んだりコップを持ち上げたりといった操作を行えるようにすることを目指す。
さらにその後には、ロボット犬やエンボディドAIロボットなどの知的な代理デバイスといった複雑な物理的外装の制御にも挑戦し、その生活の可能性を広げる計画だ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2025年7月23日
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