消費拡大は今年の経済活動の最重要課題だ。中国の社会消費財小売総額は今年上半期に24兆5458億元に達した。消費増は四半期ごとに加速しており、活力が持続的に顕在化している。商務部はこのほど下半期を見据え、年間社会消費財小売総額が50兆元を超えるとの見通しを示した。
中国は上半期に入国政策を持続的に最適化し、ビザ免除国を拡大するとともに、離境時税還付制度を改善しインバウンド消費を持続的に拡大した。国家移民管理局のデータでは、上半期のビザ免除入国外国人は前年同期比53.9%増の1364万人に達した。税務総局データでは、離境時税還付の販売額が94.6%増加した。
「中国旅行」「中国ショッピング」の魅力がこれから持続的に引き出され、「中国旅行」の人流が「中国ショッピング」の売上増に転換される見込みだ。
国務院発展研究センター市場経済研究所の漆雲蘭研究員は、「消費市場の法規制・基準の遅れや消費環境の未整備などの課題が依然存在する。供給側構造改革を深化させ、需給の適応レベル向上を加速し、消費環境を整備し、消費体験を向上させるべきだ」と述べた。
申万宏源証券の趙偉チーフエコノミストは、「商品消費・サービス消費の活性化には、住民の『収入増』と『負担減』こそが限界消費性向(MPC)向上の根本だ」と分析。現在は既存住宅ローン金利引き下げや若年層向け家賃補助政策など住民の「負担減」が進行中で、今後は適度に緩やかな金融政策により消費信用のハードルと金利水準低下も期待されると述べた。
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「中国網日本語版(チャイナネット)」2025年7月23日
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