①新カテゴリー・新業態が市場活性化をけん引
消費拡大は今年の経済活動の最重要課題だ。中国の社会消費財小売総額は今年上半期に24兆5458億元に達した。消費増は四半期ごとに加速しており、活力が持続的に顕在化している。商務部はこのほど下半期を見据え、年間社会消費財小売総額が50兆元を超えるとの見通しを示した。
「IP+消費」「AI+消費」が上半期、注目を集めていた。LABUBUなどの人気IPデリバティブ商品が爆発的に売れ、若者を引き付けるカギとなった。「新製品発表経済」の熱は衰えず、新エネ車やスマートフォン分野で複数の新製品が発売され、消費者から好評を博した。
主要ECプラットフォームがローカル生活サービスへの参入を加速し、オンライン・オフライン消費の境界が徐々に不明瞭になる中、ネット小売は成長を続けている。上半期の実物商品ネット小売額は社会消費財小売総額の24.9%を占め、第1四半期比で0.9ポイント上昇した。ECビッグデータ分析プラットフォーム「商指針」が発表した報告書によると、上半期に京東(JD)出前カテゴリーで売上高100万元を突破した飲食ブランドは約200社に上り、オンラインとオフラインの融合が消費市場に活力を注いでいる。
消費市場の活性化には、供給側における新カテゴリー・新業態の取り組みに加え、需要側からの新たな「けん引力」も不可欠だ。消費市場の活力源は細分化された層、特に「1960年代生まれの人々」と「2010年以降に生まれた世代(Z世代)」に向かいつつある。フィギュア、トレーディングカード、バッジなどを代表とする「グッズ経済(谷子経済)」がZ世代の消費分野で急成長している。2024年のグッズ経済市場規模は1千億元超。さらにZ世代などの若年消費者が消費の主力となるにつれ、サイクリング、スキー、キャンプ、観劇などの新業態も注目度を増していく。
国務院発展研究センター市場経済研究所の王青研究員は、「下半期は祝祭日と消費シーンがより豊富で、消費市場規模は上半期を上回る可能性がある」と指摘した。(中国網記者 編集・翻訳 張世琦)
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「中国網日本語版(チャイナネット)」2025年7月23日
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