アジアインフラ投資銀行(AIIB)はこのほど、中国銀行間債券市場で表面利率1.64%の2年物パンダ債(計20億元)を発行した。今回の発行では合計64億元の購入申込を獲得し、3.2倍の超過応募倍率を達成。これはAIIBのパンダ債発行史上最高記録となった。
モルガン・スタンレーやハンガリー政府も最近、中国銀行間市場でのパンダ債発行に成功している。中国銀行間市場取引商協会が7月28日に発表した最新データによると、今年に入ってからの銀行間市場におけるパンダ債の発行規模は1112億元に達した。このうち、外国政府系機関、国際開発機関、多国籍企業によるパンダ債発行が活発で、発行金額の割合は50%に達し、2024年通年と比べて27ポイント上昇した。現時点で、銀行間市場のパンダ債発行体の地域は、アジア、ヨーロッパ、アフリカ、北アメリカ、南アメリカの五大陸をカバーしている。
パンダ債は、海外機関が中国国内で発行する人民元建て債券であり、海外機関にとって重要な人民元調達ルートの一つである。中国人民銀行(中央銀行)は、市場化・法治化・国際化の原則に基づき、パンダ債市場の長期的な発展を促進し、中国金融業界の高水準での対外開放を支援してきた。市場が深まり広がり続ける中、パンダ債発行者の数が着実に増加し、国際開発機関、外国政府、海外金融機関、非金融企業の4種類を網羅している。
関連情報によると、外国政府系機関では、最近パンダ債を発行したハンガリーのほか、韓国、カナダ・ブリティッシュコロンビア州、ポーランド、エジプトなどの国・地域もパンダ債を発行した。累積発行規模は354億6000万元に上る。海外金融機関もパンダ債市場への参加を継続しており、カナダ・ナショナル銀行(National Bank of Canada)、クレディ・アグリコル(Crédit Agricole)、ドイツ銀行(Deutsche Bank)、ユナイテッド・オーバーシーズ銀行(UOB)などが複数回にわたりパンダ債を発行している。持続的にモデル効果を生み出し、より多くの国際的な投資家を中国債券市場に引き寄せている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2025年7月29日
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