中国証券監督管理委員会(証監会)の最新データによると、適格海外機関投資家(QFII)の数は7月末時点で900社に達し、今年に入って新たに40社が増加した。証監会は、今後もQFII制度を最適化する改革措置を打ち出し、資本市場の高水準な制度型開放を力強く推進していくと表明した。
「第15次五カ年計画」(2026~30年)資本市場計画に関する専門家・学者座談会がこのほど開催された。市場関係者によると、座談会から発信された政策メッセージからは、新たな資本市場改革開放が加速されるとみられる。クロスボーダー投融資の利便性のさらなる向上、参入管理や投資運営などの措置の最適化が期待され、外資系機関は中国市場により多くの「信任票」を投じる可能性がある。
中国資産への投資を持続的に増加
複数のデータが最近、外資の中国資産への投資意欲の高まりを示している。
A株上場企業の2025年第2四半期報告によると、Windのデータでは6月末までにQFIIが1145社の上位10の株主に入っている。保有時価総額は計1434億6400万元で、第1四半期末より212億9千万元増加。
国家外国為替管理局がこのほど発表したデータによると、外資は上半期に国内株式と基金を101億ドル買い越し、過去2年間の全体として売り越しの傾向を反転させた。特に5月と6月は、全般的に買い越し規模が188億ドルに達した。これは国際資本の、中国国内株式市場への投資意欲の高まりを示している。
外資系機関が発表したデータもこの傾向を裏付けている。ゴールドマン・サックスが最新で発表した報告書によると、中国本土の株式ファンドは8月21日から8月27日までの1週間で40億7600万ドルの純流入で、新興市場を大きくリードした。
UBSグローバル金融市場部・中国担当の房東明氏は、「今年に入り、投資家の対中投資への全体的な信頼感が持続的に高まっている。特に世界的な分散投資の資産配分という大きな傾向の下で、海外投資家の非ドル資産や中国資産への投資意欲が徐々に高まっている」と話した。
多くの外資系機関がA株上場企業の調査リストに頻繁に名を連ねている。Windのデータによると、9月3日までの年内に715社の外資系機関がA株上場企業の調査を累計6500回以上完了しており、そのうち多くの機関が100回を上回った。
投資信頼感を高める複数の要因
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