外資企業が中国資産を買い上げている背景には、政策支援と市場評価が合理的な範囲にあるといった複数の要因がある。
中国経済のファンダメンタルズは依然として堅調だ。中国の産業アップグレードは加速しており、新エネルギー、人工知能(AI)、バイオ医薬などの新しい生産力が力強く台頭し、実体経済の成長に絶えず新たな原動力を注入している。
KPMGは「2025年マクロ経済10大動向見通し」で、中国の大きな市場潜在力と世界のサプライチェーンにおける重要な地位が依然として大量の外資を引き付け、中国市場での投資を維持し深化させていると表明した。
黒字成長の好調ぶりや評価水準の向上余地なども、外資企業が中国資産を楽観視する重要なロジックだ。アライアンス・バーンスタイン・ファンドは「2025年第3四半期株式市場見通し」で、優良上場企業の収益力と配当水準の向上が持続的に株式市場の魅力を高める一方で、利益改善を背景とし市場評価には依然として向上の余地があると分析した。
高水準な制度型開放の推進
外資が中国資産への投資を強化している背景には、政策による利益の持続的な放出がある。証監会はこのほど、2025年資本市場対外開放一括重点措置を加速度的に実施する方針を示し、これにはQFII制度最適化プランの発表、参入管理や投資運営などの手配のさらなる最適化が含まれることを明らかにした。
クロスボーダー投資の利便性はさらに向上する見込みだ。監督管理部門はこのほど、クロスボーダー投融資の利便性をさらに高め、開放による改革と発展の促進をより良く実現すると表明した。
開放を推進する過程で、外部衝撃リスクを防止することも同じく重要だ。中銀証券グローバルチーフエコノミストの管濤氏は、クロスボーダー資本流動のマクロ管理政策を完備し、モニタリング早期警告と評価システムを強化し、国際的な成熟した経験を参考にし、マクロプルーデンス措置の発動と退出の条件を確定するよう提案した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2025年9月4日
|
|
![]() |