今年は「十四五（第14次五カ年計画、2021ー25年）」の最終年だ。この5年間で、中国の科学技術革新と産業革新が急速に進み、新たな質の生産力が力強く発展し、重大科学技術成果が続出している。「十四五」期に、中国の科学技術分野は歴史的な成果を収め、科学技術革新能力が安定的に向上した。

「十四五計画綱要」では、革新を中国の現代化建設全体の中心的地位に据え、科学技術の自立・自强を国家発展の戦略的支えとし、国家戦略実施における科学技術力を強化することが提起された。

科学技術が繁栄すれば民族が繁栄し、科学技術が強ければ国が強くなる。「十四五」期に、中国の科学技術の発展は目覚ましい成果を収め、重大科学技術成果が現れ続けている。宇宙ステーション「天宮」が通常稼働の段階に入り、月探査機「嫦娥6号」が月裏側のサンプルリターンを果たし、5G通信の大規模応用が実現し、江門ニュートリノ実験検出器が稼働開始し、2030年の核融合発電を目指す次世代核融合装置の本体建設が全面的に始まった。

データによると、中国の2024年の研究開発費は20年比48%増の3兆6千億元超となり、研究開発強度（対GDP）はEU諸国の平均を上回り、研究開発者総数は世界一となっている。

科学技術が生活を変えるという点は、この5年間で特に顕著だ。世界の新エネルギー自動車の過半数が中国で走行している。中国の人工知能（AI）の特許件数は世界全体の60%を占めるに至った。

この5年間で、「革新の基礎」がより堅固に築かれた。中国の24年の基礎研究費は20年比で70%以上増加。量子科学技術、生命科学、宇宙科学などの分野の独自開発で一連の重大成果が得られた。

この5年間で、45歳以下の若手科学技術者が国家重点研究開発計画プロジェクト責任者の40%以上を占め、国家自然科学基金のプロジェクトの80%が45歳以下の若者が担っている。次々と現れる若手人材の活躍は、大国の科学技術発展の強靭性を示している。

この5年間で、革新の「ラストワンマイル」がさらにスムーズになった。全国技術契約取引額は数年連続で二桁の増加率となり、24年には6兆8千億元に達した。より多くの科学技術成果が「実験室」から「生産ライン」へ向かうようになった。

学術成果から民生福祉に、青春の夢から国家戦略に至る数々の成果と突破が、中国の科学技術強国の建設に向け堅固な基礎を築いている。

「中国網日本語版（チャイナネット）」2025年10月17日