中国共産党第20期中央委員会第4回全体会議（四中全会）は、中国の向こう5年間の発展の青写真を描き、「十五五（第15次五カ年計画、2026―30年」期における中国の経済・社会発展の主要目標を掲げた。これには、質の高い発展で顕著な成果を収め、科学技術自立自強の水準が大幅に向上するなどが含まれた。「人民日報」の取材を受けた海外関係者は、さまざまなリスクと挑戦が交錯する中、中国の発展の成果は得難く、中国経済は高い強靭性、活力、潜在力を示し、世界経済に確実性と安定性を注入していると指摘。中国がより開放的で包摂的な姿勢でグローバル協力をリードし、共同繁栄の未来を切り拓くことを信じているとの見解を示した。

今年第1−3四半期のデータによると、中国経済は「新たな」方向へ進み、質の高い発展の新たな原動力を引き出している。「十五五」期を展望すると、中国は全面的な改革を一層深化させ、高水準の科学技術自立自強を加速し、新たな質の生産力の発展をけん引し、経済の「質」の効果的な向上と「量」の合理的な拡大を持続的に後押しする。

サウジアラビアのリヤド政治・戦略研究センターのアブドゥルアジズ・シャバニ研究員は、「中国は効率とイノベーションを特徴とする新たな段階に入っている」とした上で、「『十四五（第14次五カ年計画、2021―25年）』期に、中国は科学技術革新、グリーンな発展、産業の高度化などで顕著な成果を収め、次の段階の発展に向け確固たる基礎を築いた。四中全会の開催は、この政策を続ける中国の決意を示した。『十五五』期の中国は、質の高い発展の流れをさらに定着させ、世界経済の発展に自信を注入する」と指摘した。

ポーランドのヤヌシュ・ピエホチンスキ元副首相は、「国際情勢が混迷・交錯する中、中国が世界経済成長に大きな原動力を提供している。中国は五カ年計画を通じて、ターゲットを絞った産業高度化政策・措置を策定し、優れた成果を収めている。中国は短期的な成長の安定に奏功しただけでなく、中長期的な競争力の向上にも堅固な基盤を築いた」と語った。

マレーシア「一帯一路」委員会の梁志華事務局長は、「中国は新たな質の生産力の発展を強調し、マレーシアを含むグローバルパートナーに技術移転や市場マッチング関連の広範な協力機会を提供する。中国は各国と共同で新エネ、デジタル経済などの新興分野で研究開発を行い、標準を策定し、第三国市場を開拓し、新たな経済成長源を育成することができる。これは地域の産業高度化と経済一体化を促進し、より緊密で互恵・ウィンウィンの協力の新たな局面の構築に寄与する」と述べた。

中国EUデジタル協会のルイジ・ガンバルデッラ会長は、「中国は世界の産業転換の推進に不可欠のエンジンになった。中国のデジタル経済、グリーンな発展、貧困削減などの分野の経験は、安定した成長を求める国々にとって有益な参考材料になる」と強調した。

ベルギー中国経済貿易委員会のベルナール・デウィット委員長は、「経済が持続的に成長し、絶えず開放を拡大する中国は、世界の安定と共同繁栄の維持において極めて重要な役割を果たしている」としつつ、「中国は全面的な改革開放の深化を揺るぎなく進め、国際社会に自信、協力、包摂などの積極的なメッセージを送っている。増え続けるグローバルな挑戦に各国が手を携えて対応しなければならない今、中国はより強靭で互恵・ウィンウィンの世界経済の構築に大きな原動力を注入している」と語った。

「中国網日本語版（チャイナネット）」2025年11月14日