日本の国債が1日、大幅下落した。日銀が利上げに踏み切るとの見方が広がった影響で、日本の2年物国債利回りは1日、2008年以来の高水準をつけた。
金融政策の見通しに非常に敏感な2年物国債の利回りは1日、一時2.5ベーシスポイント上昇し1.015%をつけた。5年物と10年物国債利回りも同日6.5ベーシスポイント超の上昇で、それぞれ1.382%と1.858%をつけた。
一方でドル円相場は同日上昇となり、一時1ドル=155.4円まで上昇した。
日銀の植田和男総裁は1日、「利上げのメリット・デメリットを検討し適切な判断を下す」と述べた。三井住友銀行の鈴木博文チーフ為替ストラテジストは、「市場の利上げ観測が強まっている。これは円高を支え、2年物国債利回りの上昇圧力となっている」と指摘した。
ブルームバーグの報道によると、金融派生商品市場では、日銀が12月19日の金融政策決定会合で利上げを決める確率は約80%で、来年1月の会議までの利上げの確率は90%以上と予想されている。2週間前ならば、12月の利上げの確率はわずか30%だった。
ブルームバーグのデータによると、ドル円相場は今四半期に入ってからすでに5%下落している。日本の物価上昇率が日銀が定めた2%の目標以上で推移しているため、アナリストは「日銀は利上げに反応が鈍い」と批判している。
日本財務省は、高市早苗首相が提唱する景気刺激策の財源を確保するため、中短期国債の追加発行計画を明らかにした。2年物と5年物国債の発行額がそれぞれ3千億円増加し、国庫短期証券の発行額も6兆3千億円増加する。
ブルームバーグは、「11月28日に実施された2年物国債入札では需要が鈍く、利上げリスクの高まりで投資家の慎重姿勢が浮き彫りとなった」としている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2025年12月2日
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