河北高速道路集団有限公司承徳支社の指揮調整センターで、エンジニアがスクリーンを軽くタップすると、数キロ離れたトンネル内の通風装置、照明器具、信号灯の稼働状況が直ちに目の前に表示された。同支社電気機械管理センターの張暁蕾センター長は、「オープンソースの『鴻蒙』をベースにして、私たちはスマートトンネルソリューション『冀鴻』を構築した。トンネルの電気機械系統の連動性、事故処理の効率、走行車両の安全性が著しく向上した」と話す。人民日報が伝えた。
中国通信機器大手・華為(ファーウェイ)が独自開発したオペレーティングシステム(OS)「鴻蒙(HarmonyOS)」は、2020年にオープンソース化して以来、ソースコードの規模が700万行から1億3000万行に増加し、1万人近い開発者が貢献。金融、教育、医療、工業、交通など多くの産業をカバーする巨大なエコシステムを形成し、中国の基本ソフト分野の発展を牽引し、生産活動と生活に新たな可能性をもたらした。
湖南省長沙市の雅札麓谷中学校では、体育の授業で生徒たちが汗を流す傍らで、先生がタブレットコンピューターを手に持ち、生徒たちの心拍数や身体能力を示すデータをリアルタイムでモニタリングしていた。「心拍数の異常などの事態が起きると、すぐに表示される」という。オープンソースHarmonyOSに基づく低遅延のデータ転送能力により、生徒が腕に付けたスポーツブレスとタブレットがシームレスでつながり、生徒の成長をスマートに守っている。
病室のベッドの側にある双方向スクリーンを軽くタッチすると、照明を調整したり、カーテンを開け閉めしたりできるほか、バイタルサインのデータをリアルタイムでチェックすることもできる。重慶市の重慶両江区人民病院では、スマート輸液モニタリングシステムが各病床の液体投与ペースをリアルタイムで同期し、ミリ波レーダーとウェアラブルデバイスが心拍数と呼吸をリアルタイムで同時にモニタリングする。オープンソースHarmonyOSをベースにしたスマート病室ソリューションは、20ヶ所以上の病院ですでに採用されており、各病院の患者ケア能力がより一層向上した。
独自に開発をスタートさせ、今では多分野にわたるエコシステムが形成されるようになったオープンソースHarmonyOSは、技術と生活を融合させ、教育や医療といった分野のユーザー体験を最適化し、民生の面で応用され、テクノロジーに人々の生活に対する「温かみ」を添えている。
陝西煤業化工集団有限責任公司では、坑井サポートシステム「鉱鴻」が安全な生産と高効率の作業を両立させ、石炭採掘の効率が大幅に向上した。中国南方電網有限責任公司では、モノのインターネット(IoT)オペレーションシステム「電鴻」によって、オペレーション・メンテナンス技術者が現場にたくさんの端末を持ち込まなくてもよくなり、スマートフォンと基本的なツールさえあれば「1つのシステムによる全域管理」が可能になった。
HarmonyOSを代表とする中国産の「根幹技術」はオープンソースとして開放されており、デバイスの構成の違いやデータの分断といった障壁を打ち破り、産業がデジタル・スマート化へと高度化するための堅固な土台を構築した。企業は運営メンテナンスコストの低減と生産効率の向上が可能になり、統一の技術規格によって産業チェーンの協働・高度化も促進された。
デジタル化からデジタルインテリジェンス化への進化の背後には、データとインテリジェンスの深い融合がある。新たな科学技術革命と産業変革が加速度的に進展するのにともない、中国独自開発で他国による制御を受けないデジタルインテリジェンス基盤が、インテリジェントワールドにおける安全性と互換性を兼ね備えた基礎理論となっていくに違いない。(編集KS)
「人民網日本語版」2026年1月27日
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