「中国のスマート製造」は、中国式現代化の新たな「輝かしい名刺」となっている。中国の新エネルギー自動車産業はその象徴だ。第15次五カ年計画(2026~30年)を足場とし、2035年までに社会主義現代化を基本的に実現するという目標に向けて邁進する中で、中国の新エネ車産業は世界市場における競争優位を絶えず揺るぎないものにし、産業の飛躍という質の高い発展の道を歩んでいる。
中国の新エネ車産業が急速に台頭できたのは、複数の優位性が相乗効果を発揮した結果だ。中国は社会主義市場経済という制度上の優位性を持ち、「一枚の青写真を最後まで描き切る」という戦略的な揺るぎなさによって全体を統括し、有効な市場と有為な政府を緊密に結び付け、トップダウンの計画、財政・税制面の補助金、インフラ整備を含む一連の政策の実施と効果発揮を推進し、新エネ車産業の飛躍に強力な戦略的支えと制度的保障を提供してきた。
中国は自動車保有台数が世界最多で、膨大な市場需要を有し、自動車販売台数は毎年2000万台以上を維持している。大都市から地方の郷・鎮まで、平野部から山間部まで、エントリーモデルからミドル・ハイエンドモデルまで、内需市場の規模の大きさ、階層の多様性、利用シーンの豊富さが、新エネ車産業を育成し、作り上げるうえでの大きな強みとなっている。
整った産業システムは、中国が持つ供給面での際立った優位性だ。10年余りの発展を経て、中国の新エネ車産業は、基礎材料、主要部品、完成車、製造設備、充電インフラなどの重要部分をカバーするまでになり、産業チェーンの網羅性、システム性、完全性において世界をリードしている。
中国は研究開発人材の総数が世界最多であり、エンジニア人材の豊富さによるメリットが顕在化し続けている。中国の新エネ車産業が今日の成果を収めることができたのは、まさに、学際的で困難な課題にも果敢に挑む高い資質を備えた多くの労働者と、新たな分野に長年取り組んできた企業家のたゆまぬ努力があったからである。ハイレベルな科学技術の自立・自強は、中国の新エネ車産業を「大」から「強」へと発展させ、グローバル・バリューチェーンの頂点へと邁進するための重要な原動力となっている。統計によると、過去10年間、中国の新エネ車分野における特許公開件数は年平均17.1%増加し た。東部・中部・西部各地域がそれぞれの産業基盤と資源面の強みを活かし、新エネ車の完成車及び部品の生産拠点を計画的に配置し、長江デルタ、粤港澳大湾区(広州、仏山、肇慶、深セン、東莞、恵州、珠海、中山、江門の9市と香港、澳門<マカオ>両特別行政区によって構成される都市クラスター)、京津冀(北京・天津・河北)、鄂豫湘(湖北・河南・湖南)、成渝(成都・重慶)という5大新エネルギー完成車産業集積地域を徐々に形成している。
質の高い発展という全く新たな軌道において、中国の自動車メーカーは新たな競争を繰り広げ、世界の自動車業界の「新たな標準化」をリードしている。中国は世界で最も厳格な駆動用バッテリー安全基準を導入し、熱拡散が発生しても2時間は発火・爆発しないようにすることを明確に定めた。新たに公布されたインテリジェント・コネクテッド・ビークル(ICV)の国家標準では、L3、L4レベルの自動運転について、安全水準が適格かつ、注意深く運転する人間のドライバーを下回ってはならないと定めている。長安汽車は「新たな安全」という理念を打ち出し、安全の範囲を車体衝突から健康、心理、データプライバシーにまで拡大し、ICV・新エネ車の全領域安全に関する国家標準作りを主導した。今年8月初旬時点で、華為(ファーウェイ)の「乾崑智駕」は累計の運転支援走行距離が130億キロメートルを突破し、アクティブセーフティと全領域安全を中国発のソリューションの基調とした。
自動車による移動シーンは広がり続け、生活における価値も拡大し続けている。深センでは、一汽紅旗の「天輦1号」が最終組立を完了してラインオフし、初飛行を実現した。広州では、小鵬匯天の「陸地航母」が量産試作ラインオフと複数機による試験飛行を完了した。2019年には理想汽車が冷蔵庫、助手席エンターテインメントスクリーン、超快適シートを初めて車両に搭載した。比亜迪(BYD)の「仰望」や、江淮汽車と華為が共同開発した「尊界」は、テクノロジーと中国的美学によって高級車の概念を再定義し、自動車に対する美意識を一新した。蔚来(NIO)は世界に先駆けて「充電・バッテリー交換・アップグレードが可能」な充電・バッテリー交換システムと、「車両とバッテリーの分離」によるバッテリーレンタルサービスを打ち出し、8年間で4000ヶ所以上のバッテリー交換ステーションを整備し、充電・バッテリー交換を差別化された競争優位性へと変えた。
第15次五カ年計画期間がスタートし、新エネ車産業は新たな質の高い発展サイクルに入った。2025年末、長安汽車と北汽集団の2車種が国内初となるL3レベルの条件付き自動運転製品市場参入許可を取得した。中国の自動運転は現在、「技術検証」から「量産・実用化」という新たな段階へと急速に移行している。北汽集団傘下の「極狐アルファS(L3版)」は、大興空港高速道路など、北京市指定の道路区間で公道走行の実証試験を行っている。
中国の新エネ車産業の台頭は、単なる産業発展の方向転換にとどまらず、それ以上に制度上の優位性、市場の活力、産業の強靱性、人材面の恩恵が、強国建設という時間軸の中で一挙に成果として結実したものだ。この産業飛躍の道を、我々は正しく、着実に歩んできたのであり、これからもさらに遠くまで歩み続けていくことになる。(編集NA)
「人民網日本語版」2026年9月2日
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