グローバルな半導体メーカーのSTマイクロエレクトロニクスは24日、インタラクティブなデジタルテレビのブームが全面的に巻き起こり、グローバルなデジタル娯楽産業の発展の重要な傾向になっていると述べた。また中国のデジタルテレビ産業の発展が加速し「インタラクティブ」時代の到来を迎えつつあるとしている。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
STマイクロエレクトロニクスのボブ・クリシャック上級副社長(グレーター・チャイナ地区担当ジェネラル・マネジャー)は次のように述べている。新しいデジタルテレビは「利用者主体」の思想を徹底し、現在のテレビ視聴が時間や空間の面で持つ障害を乗り越え、「いつでも、どこでも、好きなように」テレビ番組を視聴するという体験を実現する。更に「観衆」としての受身の利用者の役割を終わらせ、インタラクティブな参加を特色とする新たなテレビの時代を切り開くものだ。
昨年以来、中国のケーブルデジタルテレビ利用者の市場は全面的に開始され急速に発展している。中国国際放送情報ネットワーク博覧会(CCBN、CHINA CONTENT BROADCASTING NETWORK)が発表した最新の統計データによると、2007年末時点の中国のケーブルデジタルテレビ契約数は2600万件以上に達し、2011年にはその規模は累計で1億1千万件に達すると予測されている。
また現在の中国のIPTVの契約総数は113万件に達している。CCIDコンサルティングは2011年に中国のIPTV契約数は2千万件以上に達すると予測している。デジタルテレビとIPTV、携帯電話テレビの中国での発展により、テレビのインタラクティブサービスの内容が大きく増加するだろう。利用者はHDTV有料放送だけでなく、VODや録画、再生といったインタラクティブテレビの機能を利用することができる。将来的にはテレビを利用したショートメッセージやメール、ショッピング、株取引、料金支払い、投票といった付加価値サービスも実施可能となる。
「人民網日本語版」2008年3月26日
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