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中国の名酒・紹興元紅酒
発信時間: 2008-04-28 | チャイナネット

アルコール度は比較的低く、素直な味わいで、栄養も豊かであることから「東洋の名酒の冠」と呼ばれている。

紹興ははるか春秋戦国時代に醸造を開始。だが、真にその地位を確かなものにしたのは、今から1500年余り前の南北朝時代である。紹興酒が名酒となったのは5世紀以降。会稽は現在の紹興であり、古くは「越酒」と呼ばれていた。

紹興元紅酒は「状元紅」とも呼ばれている。酒つぼの外側が朱色であるのがその名の由来。紹興老酒の中で最たる代表格。古ければそれだけ香りがよいという特徴があることから、この千百年来、民間には古酒を娘の嫁入り道具にする古ながらの習俗が今も伝え残されている。女の子が生まれると、父母は幾つかの壺酒を醸造し、吉祥と如意の兆しとして、そこに「嫦娥奔月(月に住む伝説上の仙女・嫦娥、月に駆ける)」とか「西施浣紗(春秋時代の美女・西施、薄絹を洗う)」といった意味を込める。酒壺は地中に埋め、娘が嫁ぐ時に取り出して、客人をもてなす。「女児酒」または「状元紅」とも呼ばれている。

元紅酒は浙江省紹興酒総工場が生産する最も名の知れた、生産と販売量ともに最も多い伝統ある名酒。値段も手ごろ。色は深く濃く、馥郁として香ばしく、味は純朴で甘味がある。

紹興元紅酒がもてはやされるのは、歴史が悠久で、製造技法が優れているほか、主因は水質がよいことである。使用するのは鑑湖の名水。会稽の山間に源を発し、岩層や砂礫によって濾過されるため、水は色が清澄で、甘く口あたりがよい。微量の鉱産物物質が含まれていることから、酒の醸造に非常に適している。とくに旧暦の10月から翌年の3月にかけて水質は安定し、この時期が醸造に最適。

 

「チャイナネット」2008年4月29日

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