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07年の「中国十大考古学新発見」・河南許昌霊井旧石器遺跡 |
発信時間: 2008-05-04 | チャイナネット |
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遺跡は河南許昌市霊井鎮の西側に位置する。05年6月、初めて考古学的発掘が行われた。面積は90㎡、石製品や動物の化石5452点が出土。翌年には120㎡にわたり発掘が行われ、石製品5690点が出土した。07年の49㎡の発掘では、大量の石製品や動物化石のほか、TG9の深さ4.99m(基点から)地点で人類の頭蓋骨の化石が発見された。
発掘現場 05年から現在まで、発掘面積は259㎡(底部が見える部分はわずか60㎡)、出土した石器や動物化石は約3万点に上った。石製品は錐やきぬた、砕片や欠片、石器などで、原材料は石英が主体。哺乳動物の化石は18種を数える。文化層の深さは7.2-5.6m。上部文化層は3㎡しか発掘されていないが、石製品32点が出土し、動物化石は少ない。また火打石などの石片も見つかっており、その特徴は95年と07年に採集した細石器と一致する。下部文化層からは石製品、骨製品、動物と人類頭蓋骨の化石が出土した。
人類頭蓋骨の化石
頭蓋骨化石の発見は、東アジア古人類の変化と中国の現代人類の起源を研究する上で、重要な学術的価値がある。霊井の動物群では絶滅率が44%という比率と光ファイバー年代測定の初歩的な実験結果に基づけば、化石出土層は今から8万-10万年前の時代に位置し、世界の古人類学研究で最も議論伯仲する敏感な時代に当たる。打製の骨器が大量に出土し、数量では国内の同類遺跡の中で最多。厚さ10m余りの地層には旧石器、新石器などの文化層が分布し、完ぺきな形で残る地層の断面は国内でも余り多く見られない。霊井旧石器遺跡は1万㎡近くにわたって分布しており、さらに継続的な研究が可能だ。
「チャイナネット」2008年5月4日 |
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