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中国の文字メディア事情 |
発信時間: 2008-07-24 | チャイナネット |
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(1)閲読率トップは新聞 中国出版科学研究所が23日発表した第5回「全国国民閲読調査」によると、中国で最も読まれている文字メディアは新聞となっている。また読書率の下降傾向に歯止めがかかったことや、各種新メディアが強力な勢いで台頭していることもわかった。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。 「全国国民閲読調査」は、中国国民の各種メディアの閲読傾向と文化消費の現状の把握を目的に、1999年から2年ごとに行われている国家規模の調査プロジェクト。今回は、1999年・2001年・03年・05年に続く5回目の調査となった。 調査結果によると、長い歴史のある紙メディアは現在も成長を続けている。新聞の閲読率(日常的に閲読を行う人の割合)は73.8%で首位となった。図書の閲読率も1999年の初回調査以来の下降傾向に歯止めをかけ、0.1ポイント上昇の48.8%となり、第3位にくいこんだ。雑誌類の閲読率も大幅に上昇し、前回比10.5%の急成長を見せている。 中国国民の各種メディア閲読に対する重要性の認識度が高いことも判明した。現代社会においてメディア閲読が「非常に重要」「どちらかというと重要」と回答した被調査者は69.1%に達している。 (2)デジタル化の加速 一方、デジタルメディア・オンラインメディアの利用率は不断に高まり、中国人の閲読習慣は既にデジタル化時代に入ったといえる。これら新メディアの利用者が低年齢化していることや教育レベルの高いグループに集中していることは、閲読習慣の新たな方向性を示すものだ。
調査によると、インターネットの閲読率は引き続き大幅な上昇をみせ、05年から実に17.1%増の44.9%となった。また読書習慣を持つ国民の2割近くが電子ブックを利用しており、インターネットを通じた読書が最も一般的な閲読方式だとしている。さらに携帯電話ニュースやメールマガジンの読者規模はいずれも2百万人を超えている。 経済の発展に伴い、各種メディア消費は爆発的な勢いで成長を続けている。中国出版科学研究所のカク振省所長は、「わが国の文化消費は今や歴史的転換点にあり、文化産業はまさに飛躍的発展を遂げようとしている」と指摘する。 (3)漫画やアニメも人気 漫画やアニメなどの作品に触れたことのある人は26.1%にのぼっている。これらの作品に接する人は低年齢化しており、高学歴のグループに多い。 調査によると、漫画やアニメを楽しむ習慣のある人の80%以上は18歳から39歳の間に集中している。なかでも18歳から22歳までが25.9%を占めており、漫画やアニメの愛好者の低年齢化傾向は著しい。また学歴別にみると、愛好者のうち高卒以上の学歴がある人は59.3%を占めている。 漫画やアニメに触れる人々の地域分布に偏りはない。漫画やアニメの人気は、東部・中部・西部のいずれの地域でも都市の大小にかかわらず高い。漫画やアニメなどの作品が地域を越えて広く親しまれていることが分かる。 漫画やアニメなどの作品への接触の仕方については、テレビ・映画を通じた接触が15.8%と最も多く、次に多かったのはオンラインゲームの11.6%だった。漫画やアニメのストーリーではコミカルなものが好まれており、愛好者の53.3%がコミカルな作品が好きだと答えた。 「人民網日本語版」2008年7月24日 |
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