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李肇星氏の語録
発信時間: 2009-02-20 | チャイナネット

李肇星は弁舌の才がある外交官であり、外交部報道官に就いてからは、常に内外記者の様々な追及するかのような問題に答え、たびたび機知に富んだ言葉を連発した。

●05年3月の全人代・政協の両大会で、ドイツの記者が、中国は「国家分裂防止法」を制定することで、EU(欧州連合)に対し対中武器禁輸を解除するかどうかを牽制しているのでは、と質問した。これに対し「考えすぎだと思う」。そう「先手を打った」上で、「中国は発展途上国であり、我々には必要ないし、実際に、あれほど値段が高く、我々にとって役に立たない武器を購入する金はない」と語った。

●報道官初の記者会見で、外国人記者が「私には私の故郷があるが、仮に、私の故郷は私たちの国の一部に属さない、とあなたが言ったら、私は気にしないだろうか。では、あなたはどうして、チベット問題をこんなにも気にするのか」と質問。「あなたが自分の国をどう見ているかはあなたの問題だ。だが、中国の主権は神聖なもので、外国人に干渉する権利はない!」

●駐米大使として米アイオア州立大学で講演した際、ある年配の女性が「どうしてチベットを『侵略』するのか」と尋ねた。李肇星は以前の姿勢を改め、すぐには反発せず、女性がテキサス州の人だと知ると、こう答えた。「あなたのテキサス州は1848年に米国に加入したが、それより早く13世紀中葉に、チベットは中国の領土に組み込まれた。そう、あなたの腕はもともとあなたの体の一部ですし、あなたの体があなたの腕を侵略できると言えますか」

●99年の北京時間5月8日、李肇星は、米国を中心とする北大西洋条約機構(NATO)軍が在元ユーゴスラビア中国大使館を爆撃した事件についてABCの取材を受けた。記者は「李大使、北京やその他の中国の都市にいる米国の外交官の安全を保障できますか」と質問した。「あなたがたは一貫してあなたがた大使館員の安全について論じているが、わたしは非常に奇妙に思うし、どうして、ベオグラードで殺された中国外交官の状況について聞こうとしないのか。わたしは、あなたがたが先ず、中国外交官や記者の被害についてどうして質問しないのかが解せない」

●国連大使に就任した際、米国の国連大使はオルブライト氏(後に米国務長官)だった。「中国の外交政策は一体、どのようなものなのか。最も短い言葉で表現してくれますか」、とのオルブライト大使の質問に、李肇星は問い返した。「最も短い言葉で米国の外交政策を表現してくれますか」。オルブライト大使は「米国の外交政策はまさに2つの言葉、リーダーシップとパートナーシップです」。李肇星は即座に答えた。「中国の外交政策は概括すれば2つの言葉、平和と独立自主です」

外交部長就任後、米国の有名大学数校の教授と懇談した時のこと。ある教授が突然、質問した。ネット情報によると「米情報機関は中国が購入するボーイング機に先端の盗聴器を設置した。この航空機は中国側が専用機として派遣する際に使用される可能性がある」。李肇星はしばらく思索した後、気持ち穏やかに語った。「国際貿易では、私たちは公平の原則を堅持している。中米貿易では、我たちが購入するものを、米国は提供すべきだ。およそ金を使わぬものは、不要である」。こうした妙を得た対応に、すぐさま教授たちは喝采した。会見終了後、米国のある教授はこう語っている。「中国の外交学院は李肇星のいまの精彩に富んだ回答を教材にすべきだ。米ボストンの外交学院もそうすべきだだろう」

 

「チャイナネット」資料 2009年2月

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