香港の国際的映画スター、ジャッキー・チェン(成竜)の博物館が今年オープンする。ジャッキー・チェンが所有するエンターテインメント会社「JCグループ」の蘇志鴻CEOによると、第1号となる博物館は、上海に建設されるという。「南華早報」が伝えた。
上海では、伝統建築物1つを含む「成竜影視博物館」の建設がすでに始まっており、今年中には完成する予定だ。
蘇CEOによると、ジャッキー・チェンはもともと、香港の青馬大橋の下に博物館を建て、コレクションである伝統建築物をそこに移築するのが周辺住民への迷惑もなく、理想的と考えていたという。しかし香港政府側は土地使用などで、協力の意向を示していない。蘇CEOはこれについて、「伝統建築物の移築に必要な土地は、ジャッキーが個人的に使うものではない。ジャッキーはお金を稼ぐためではなく、コレクションを香港政府に寄贈したいと思っているだけだ。ジャッキーは香港で生まれたので、可能であれば、香港でジャッキーの博物館をオープンしたい」と述べている。香港政府はジャッキー側への話し合いを提案したが、時期は未定だという。
蘇CEOは「香港での問題が解決しなければ、第1号となるジャッキー・チェンの博物館は今年上海でオープンすることになる」と述べ、また、北京にも博物館を建設したいとの意向を示した。
ジャッキーの伝統建築物コレクションには建築物7棟、劇台(舞台)1つ、あずまや1つがあり、うち1つの建築物がすでに上海に移築のため運ばれている。(編集SN)
「人民網日本語版」 2009年3月3日