中国は大深度潜水と超大深度潜水の装備と技術を発展させ、深水での潜水・サルベージ(海難救助)能力をいち早く高める方針だ。交通運輸部救撈局の宋家慧局長は7日、中国のサルベージシステムは現在300メートルの飽和潜水プロジェクトと6000メートルの潜水ロボットプロジェクトに着手していることを明らかにした。「新華網」が7日伝えた。
「国家水上交通安全・救助システム配置計画」に基づき、最も進んだ潜水設備を搭載した、最も深い深度で潜水作業が行える一艘目の母船をまもなく建造する予定だ。同船は水中自動探査機を搭載し、沈没した船や飛行器を探索したり、引き上げたりでき、300メートルの飽和潜水と一般の空気潜水といった潜水作業を支援する母船となる。このほか、座礁船を救出したり、機動能力を失った船舶を港まで搬送し、遭難船に対しては亀裂の修復や排水作業、消防消火作業を行う。船上には、海上起重A字クレーン、海洋工程起重機を搭載し、十分な油水タンクと広々としたデッキが設置され、対外的に様々な業務を提供する。船舶上ではヘリコプターも離着陸でき、2級動力定位作業と海面に浮いた油の除去作業能力も備えている。(編集KA)
「人民網日本語版」2009年7月8日