香港会議大学自動化技術センター、哈爾濱(ハルビン)工業大学深セン研究生院自動化技術センターおよび深セン大疆創新科技有限公司で構成される無人ヘリコプター研究グループは、6月中旬に10日間近くかけて、西蔵(チベット) 珠穆朗瑪(チョモランマ)峰など寒冷地域を含む場所で飛行テストや航空撮影テストを行い、成功した。同グループは無人ヘリ技術の開発や応用を新たな段階に高めようと、2年前から一部のチベット高原地域での飛行テストや科学実験を計画し始めた。空気が薄く、過酷な気象条件にあるチベットの高海抜地域に対応できるよう、設計を新たに改良した無人ヘリは「チョモランマ号」と名付けられた。工業情報化部のウェブサイトが14日伝えた。
無人ヘリ「チョモランマ号」はまず手はじめに、チベット山南(ロカ)地区澤当鎮にある標高3600メートル余りの、チベット最古の宮殿といわれる雍布拉康(ユムブラカン)で飛行と航空撮影のテストを実施、高原地域における最初の飛行データを手に入れた。次に、標高4400メートルにあるチベット三大湖のひとつ、羊卓雍措(ヤムドゥク湖)では風速11-14メートルの強風のもと、高度5000-5500メートルで無人ヘリによる撮影が行われた。研究グループはさらに世界で最も高い所にある寺院・ロンボクコンパ寺の周囲も周回飛行し航空撮影を行った。無人ヘリが世界最高峰にここまで近づいて航空撮影を行ったのは初めてで、次回のチョモランマ探査の貴重なデータが集まった。無人ヘリの組み立てと調整は、チョモランマの周囲にあるいくつかの観測地点で迅速に行われた。最後は、日喀則(シガツェ)地区で若拉氷河を、山南地区拿日雍措ではヤクの群れと原始森林を空から撮影し、無事に任務を終了した。(編集KA)
「人民網日本語版」2009年7月15日