中国の無人月探査の第2段階として、月探査衛星「嫦娥2号」が2011年までに打ち上げられる。19日に行われた「中国宇宙科学学会第7回学術年次会」の記者発表会で、顧逸東理事長(中国科学院院士、有人宇宙飛行プロジェクト応用システム総設計師)は、中国が新たに開発した高解像度の新型CCDカメラはすでに引き渡されて試用され、「嫦娥2号」の「月面着陸」を実現するために信頼性の高い技術を提供することになると話した。人民網が20日伝えた。
「嫦娥2号」は、「嫦娥1号」と外観も重量も大差ないが、月周回軌道が「嫦娥1号」の円形軌道から楕円形軌道に変更され、月までの距離が最短で15キロと近くなる。研究者は月面をよりはっきり撮影するため、解像度10メートルのCCDカメラを搭載。このカメラだと、「嫦娥1号」よりもより鮮明でより詳細な画像が撮影でき、着陸にふさわしい平坦な場所を捜すための、信頼性のあるデータを蓄積できる。
中国宇宙科学学会第7回学術年次会は今月28日から30日まで大連で開催され、有人宇宙ステーション、月周回探査プロジェクト、国内外の宇宙高エネルギー天文学の発展、生命の起源と進化、宇宙医学プロジェクト、宇宙リモートセンシング技術の応用などをテーマに著名な専門家による報告が行われ、学術フォーラムが開かれる。(編集KA)
「人民網日本語版」2009年8月21日