中国の古代国家の形態の変遷は古国―方国―帝国の3段階に分けられる

japanese.china.org.cn  |  2009-08-31

中国の古代国家の形態の変遷は古国―方国―帝国の3段階に分けられる。

タグ:古代国家の形態の変遷

発信時間:2009-08-31 11:04:15 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

60年にわたる研究の結果、中国の古代国家の形態の変遷は古国―方国―帝国の3段階に分けられるという説が主流になった。

文明や国家は発展の概念である。生産力がある程度発展し、社会が人類の基本的生活以上の生産品を維持しはじめると、文明的要素が現れる。文明的要素がある程度発展し、蓄積されると、社会は階層化し、階級が形成され、国家が出現するのである。

中国古代の最も早く出現した国を考古学界では「古国」と称する。およそ5500年から4500年前の段階である。古代の書籍の中では、この段階は「万国」あるいは「万邦」と呼ばれ、古代伝説上の「五帝」の黄帝、顓頊、帝嚳の時代に相当する。「古国」は部落とは異なる。「古国」は部落より高度で、安定し、独立した政治実体である。一般的に神権を崇め尊ぶのが神権国家であり、「紅山古国」や「良渚古国」にはその特徴がよく現れている。

およそ4500年前、「古国」の段階から「方国」の段階へとしだいに発展した。一般的に「方国」の範囲は「古国」より広い。「方国」は王権国家であり、神権は副次的な地位に下がった。社会の基本構造はこれまでと同じように血縁関係を維持しているが、「国土」の概念が芽生え始めた。「方国」の段階は約4500年前から紀元前221年の秦の統一までであり、「五帝」の尭、舜と夏、商、周の3王朝の時代に相当する。この時期、王権を中心とする礼制が絶えず発展し、整えられた。礼制は商周の社会秩序を維持し、社会の正常な運営を保証する重要な制度となったのである。これも、紀元前16世紀から紀元前3世紀の中国古代文明の重要な特色のひとつである。

紀元前221年に秦の始皇帝が中国を統一し、帝国時代が始まった。帝国時代は、1911年に孫文率いる辛亥革命が清朝を倒すまで続く。帝国時代の制度の核心は中央集権である。

 

「チャイナネット」 2009年8月31日

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