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秋冬の風邪予防 中薬に奥の手あり |
発信時間: 2009-10-29 | チャイナネット |
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葱の白い部分、大根、コリアンダーに水を適量加え沸騰させた「二白湯」を暖かいうちに飲むと、風邪を予防することができる。綿棒をごま油に浸し口や鼻の表面に塗ると乾燥を防止する効果がある。こうした生活で簡単に実践できる効果的な風邪予防の方法は、山西省がこのほど発表した中医学の薬による秋冬の風邪(新型インフルエンザを含む)予防・治療案の中で紹介されている。この予防・治療案は、専門家がこうした風邪予防方法をまとめただけでなく、各層にターゲットを絞った情報を盛り込み作成された。 山西省衛生庁中医局の文淵局長によると、この予防・治療案の中で、秋冬の日常生活における風邪予防方法として、「冷えを避け、適時衣服の着用枚数を増やす」「仕事と休みのバランスをとり、規則性を保つ」「中医学の『怒りから百病生ず』の考えに基づき、調和による健康促進を目指し、精神を安定させることが養生・病気予防に最も重要」と紹介している。 食事面での予防ポイントとして、あっさりした脂っこくないものを摂取し、豪華な美食や濃厚な味の食品を控えるほか、冒頭で取り上げた「二白湯」のような簡単でおいしい薬膳を日常生活に取り入れるのも風邪予防に有効としている。このほかに、姜棗蘇葉飲(生姜、ナツメ、しその葉にお湯を注いだ飲料)、桑葉菊花水(桑の葉、菊の花、アシの根にお湯を注いだ飲料)薄荷梨粥(薄荷、梨、ナツメの煮汁を加えたお粥)蒜汁酢拌鮮魚腥草(新鮮なドクダミをニンニク汁と酢であえる)、鮮馬歯莧(新鮮なスベリヒユ)もよいという。 この予防・治療案は、成人や子どもなどの様々な層、および中毒性感冒や中医学の概念である虚体感冒など多様な角度から、秋冬の風邪に対する薬を使用した予防、治療、薬の成分・分量、効能・効果、他の処方例、症状に応じた用法・用量などについて解説。これにより、中医による病因分析や治療法判断に役立つものとなっている。 専門家は、風邪予防のために中薬を服用する際の注意事項として、「老人や子どもは医師の指導に従い服用する」「慢性疾患者および、月経期、妊娠中、出産直後の女性は服用を控える」「風邪予防の中薬は長期服用に適さず、3日を超えてはならない」「服用期間中または服用後に異常を感じた場合、速やかに服用を中断し医師に相談する」などを挙げている。
「チャイナネット」 2009年10月29日 |
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