中国の科学者は漢族のエリテマトーデス(紅斑性狼瘡)患者1万2000人と健常者の比較対照研究を通じて、5つのエリテマトーデスの感受性遺伝子を発見し、4つの新しい感受性部位を確認した。この研究には世界的にも新しい「全ゲノム関連解析法」が採用され、研究成果はエリテマトーデスの警告や臨床診断、新薬の開発に重大な意義をもつ。この成果は10月18日に国際的な科学誌「ネイチャー・ジェネティクス」のインターネット版で発表された。「科学時報」が20日伝えた。
この研究は安徽省医科大学第一附属医院の張学軍教授率いる研究チームが、国家人類遺伝子グループ南方研究センターと復旦大学華山医院など17団体と協力して完成したもので、全国40以上の病院から集められた病例サンプルを使用、国家自然科学基金、安徽省財政庁、科技庁特別基金が支援した。専門家によると、この研究成果は人類のエリテマトーデスに対する発病メカニズムをより深く解明、病気の予測、早期診断と早期治療などに役立つ。例えば、危険な遺伝子型を携帯しているとわかれば、危険な環境要素を避けることで、発病のリスクを下げることができる。また、すでにエリテマトーデス患者の場合は将来的に、遺伝子型に基づいて特異性や個人に応じた治療が行え、治療による副作用を減らし、治療費も安くなり、患者の生活の質も高めることができるようになる。(編集KA)
「人民網日本語版」2009年10月20日