陝西省西安秦俑館では18日、一号坑で最近発掘された彩色俑3体を初めて公開した。今回公開された陶俑3体は顔の大部分の顔料が残された珍しいものだ。1体の顔の色は灰色がかった白、1体は白、1体はピンク色だが、最も注目すべきなのが、灰色がかった白い顔の武士俑の瞳が、大部分の俑が黒であるのとは異なり褐色である点だ。
2009年6月13日に秦俑館一号坑で開始された第3次発掘は、発掘面積がわずか200平方メートルだが、陶俑や兵器、陶馬など様々な貴重な文物が発見されている。
今回の発掘を指揮した許衛紅氏は次のように語っている。彩色俑の発見は非常に喜ばしいことで、陶器や木の漆器も多く発見されている。特に漆塗りの武器の取っ手2点の上には赤と黒で非常に美しい図案が描かれており、図案の保存状態もよい。現在既に鎧を着た歩兵の俑や戦車兵の俑など120体以上が発見されているが、その中の軍吏俑は全身にうろこ状の鎧を着た最高級クラスのもので、「将軍俑」と呼ばれている。(編集YH)
「人民網日本語版」2010年5月20日