米国のトウモロコシ6万1千トンを積んだ輸送船が21日、深セン蛇口埠頭に到着した。一般的に、輸入した米国産トウモロコシに「非遺伝子組み換えトウモロコシ」と特別に表記されていない場合、それは遺伝子組み換えトウモロコシだ。報道によると、中糧集団が大規模な遺伝子組み換えトウモロコシの輸入を行ったのは、この14年間で初めてのことだという。「科技日報」が27日に伝えた。
当地の出入国検査機関によると、国家検験検疫部門はすでに同船のトウモロコシに対してサンプル検査を行っており、これらのトウモロコシは広東地域で飼料として使われるという。
遺伝子組み換え農作物は安全性が不確定なため、これまで憂慮の声が絶えない。雲南財経大学社会・経済行為研究センターの顧秀林教授は、「中国では、遺伝子組み換えトウモロコシの輸入を許可しており、飼料もしくは、アルコールの製造に利用することができる。ただし、安全性については依然として100%保証できるわけではない。これまでの実験で、2種類の遺伝子組み換えトウモロコシが動物に対して有害であることがわかったからだ。うち、1つは「MON810」タイプで、もう1つもMONタイプだった。今回輸入した遺伝子組み換えトウモロコシがどのタイプかわからないため、評価はしにくい。しかし、上述の有害な遺伝子組み換えトウモロコシが、2種類とも米国産であることは確かだ」と述べている。(編集SN)
「人民網日本語版」2010年7月27日