日本の至る所に設置される「俳句投句処」
漢詩VS俳句、ともにソフト・パワーになりうるか?
「なぜ俳句が日本のソフト・パワーとして世界的ブームになり得たのか?」というタイトルの記事を巡って、今、ネット上でやりとりが活発になっている。この記事はもともと日本に長期滞在する蔣豊氏が自身のブログに書いたものである。ブログの中で、蔣豊氏は「数百年の歴史を持つ日本の短詩型文学の一種である俳句が今、欧米で大ブームになっている。初代EU大統領ヘルマン・ファン・ロンパウ氏は俳句の愛好家として知られており、自作俳句の選集「Haiku」を出版したほどだ」と書いている。これに対し、蔣豊氏は「中国の古典詩歌が中国のソフト・パワーの一部となりえる日が来るだろうか?」という感想を漏らしている。この一言が今、ネット上の論争を呼んでいる。ネットユーザの多くが「千年以上の歴史を持つ漢詩(唐詩)が数百年の俳句に及ばないとでもいうのか?」と怒りのコメントを発している。
ネット議論の多くがそうであるように、これらのネットユーザの意見は、蔣豊氏が本当に伝えたかった議題や言葉の意味から大きく外れてきており、中国文化のプライドを巡る意味のない論争に変身してしまい、正しい結論を導き出すことなどできなくなってしまっている。
日本の俳句文化が世界に受け入れられているのを、どのように見るべきか?そして我々は、それから何を学ぶべきか?これについて、日刊紙「北京晨報」(以下は「晨報」と略)は日中比較研究家である王錦思氏に取材インタビューを行っている。