多くの消費者が待ち望んでいた今月1日の日本の個人観光ビザ発給要件の緩和に伴い、業界内では7月と8月に日本への個人旅行が急増すると予測されていたが、どうやらその予測は外れ、市場に新たな変化が起きている。中国新聞網が伝えた。
個人旅行が思いのほか増えていない理由は、ビザ申請にかかる費用が割高なのと、今旅行シーズンで忙しい旅行会社がビザ申請代行を一時停止しているからだ。すべての旅行会社が一時停止しているわけではないが、どこも代行をやりたがらない状況だ。
▽ビザ申請手数料、最高で1600元 多くが団体ツアーに変更
日本語を何年か勉強したことがある汪さんは日本語が話せ、日本へ行ってもある程度のことなら自分でなんとかできる。それに団体旅行はあまり好きではないため、いつか日本に自由旅行したいと思っていた。ようやく個人観光ビザが緩和されたが、年収25万元の財産証明を用意するのは至難の業。そして、今年7月1日に年収条件も緩和されたと思いきや、旅行会社に問い合せた汪さんはビザ申請手数料が意外にかかるのを知った。「ほとんどの旅行会社が1500元で、3人家族だと4500元になる」と汪さんは話す。記者も旅行会社に問い合せてみてところ、日本の個人観光ビザ申請にかかる手数料はほとんどが1000元以上、最低で1000元、中間で1200元、最高で1500-1600元だった。
ビザ申請手数料が高いため、日本への自由旅行を考えていた人が団体ツアーに切り替えるケースが増えている。8月の日本ツアーを申し込んだ鄭さんによると、杭州の旅行会社で日本の個人観光ビザを申請すると、だいたい1500元くらいかかる。それに飛行機代やホテル代を加えると8千元から9千元、いいホテルだと1万元以上になる。団体ツアーだと普通は約6千元、高級ツアーでも9千元ですむという。