漢詩は俳句に勝てない? 文化バトル敗退の理由

漢詩は俳句に勝てない? 文化バトル敗退の理由。 日本に長期滞在する蔣豊氏がブログに、「日本の俳句が今、欧米で大ブームになっている。中国の古典詩歌が中国のソフト・パワーの一部となりえる日が来るだろうか?」という感想を漏らしている。この一言が今、ネット上の論争を呼んでいる。ネットユーザの多くが怒りのコメントを発している…

タグ: 文化 ソフトパワー 俳句 漢詩 中国

発信時間: 2010-07-27 17:18:48 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

漢詩は中国のソフト・パワーになる日はくるか?

晨報:俳句が日本のソフト・パワーとなったように、もっと長い歴史を持つ漢詩が、中国のソフト・パワーとなる日はくるのでしょうか?

王錦思氏:文化の創造はまず基礎から始めなければなりません。一時的な影響だけを見てはなりません。俳句が世界的なブームとなったのも、非常に長い期間をかけ、少しずつ積み重ねていった結果によるものです。「吟道」で例えると、日本には50万人以上もの詩吟愛好家がいて、800以上もの流派に分かれています。全国で500以上の詩吟協会があり、3校の詩吟専攻学校があります。このような土台があるからこそ、俳句は復興し発展する可能性があるのです。漢詩を世界に広め、中国のソフト・パワーとするには、世代をまたぐほどの長い期間、人々が努力を重ねていかなければならないのです。

晨報:俳句の国際化において、我々が手本とすべきことは何でしょう?

王錦思氏:まず、相手のいいところを謙虚に学ぶ姿勢が大切です。日本の俳句が発展したのは、漢詩などの先端文化を見本にし、身につけた土台が源になっています。これが文化創造の前提となるのです。第二に、教育や宣伝活動を強化しなければなりません。これは「孔子学院」を何校か作ればいいというものではありません。日本では小学生から伝統文化の教育を受けています。毎年、全国で伝統文化芸術のイベントがあり、子どもたちが能楽、書道、珠算などの伝統文化を学ぶことを奨励しています。第三に、その他の文明・文化を多く知る必要があります。視野が広がってこそ、自国の文化の独創性をはっきりと理解できるのです。井の中の蛙でいたり、何もかも日本と比べたりしていても、次には進めません。

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年7月27日

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