国際的な金融危機に対応するために中央が打ち出した一連の計画により、中国の工作機械業界は2009年、逆風の中で成長を果たし、中国は初めて世界一の工作機械製造大国となった。年間工業生産総額は累計で4014億元に達した。「科技日報」が24日に伝えた。
経済の急速な発展に伴い、中国は長年にわたって世界最大の工作機械消費・輸入国となってきた。調査によると、中国の工作機械業界は絶えず発展を続けており、中国における工作機械企業の数も絶えず増加している。現在、中国の工作機械企業は6400社以上に上り、2007年よりも50%ほど増加している。また、国外の工作機械業界も、輸入などを通じて国内競争に参加しており、中国の工作機械業界の競争は熾烈を極めている。市場競争は主にミドルエンド、ローエンド分野に集中しており、ハイエンド市場の競争には限りがある。
このため、「ハイエンドNC工作機械と基礎製造設備」は2008年、「国家中長期科学技術発展計画綱要」が定めた16の重大特別項目の1つに定められ、宇宙・航空、船舶、自動車製造、発電設備などに必要なハイエンドNC工作機械を重点的に開発し、国内の主要業界のニーズを満たすという使命が課された。
特別項目の計画によると、中国は10年後までにハイエンドNC工作機械と基礎製造設備の主要製品の自主開発能力を形成し、全体的な技術レベルは世界でもハイレベル、一部の製品では世界トップレベルを目指す。また、宇宙・航空、船舶、自動車、発電設備などに必要なハイエンドNC工作機械と基礎製造設備の約8割を国内でまかなうことができるようにする。(編集SN)
「人民網日本語版」2010年10月25日