中国の研究者がチタン合金を使用した航空機用エンジンブレードの新たな鋳造技術を開発し、この技術がエアバスA350に応用されることとなった。中国科学院金属研究所の盧柯所長は人民網の科学技術番組に出演し、中国の科学技術分野における8大ブレークスルーのひとつとしてこのことを明らかにした。
チタン合金の密度はニッケル基合金の半分で、応用されれば航空機エンジン全体の重量が大幅に軽減され、推進力が増すものの、チタン合金は鋳造成型が難しく、チタン合金を使用した航空機用エンジンブレードの製造加工コストは非常に高い。
中国科学院金属研究所は製造コストを大幅に下げる、新たなチタン合金製ブレードの鋳造技術を開発。同研究所はこの技術を利用し、英国企業と航空機用エンジンのチタン合金製ブレードを生産し、次世代エアバスA350に応用するという。(編集KA)
「人民網日本語版」2010年11月1日