変化の著しい中国の「今」を表現した「現代中国の美術」展が、来年22日から3月13日にかけて東京で開催される。この展覧会はすでに奈良市と福岡市でも行われており、来年の4月には富山県立近代美術館を巡回する予定だ。
中国美術をとりまく環境は、急速な経済発展や社会の変化により大きく変容している。各地では多くの公立美術館が急ピッチでの建設され、大規模な国際展が相次いで開催されるなど、美術をとりまく外的な環境も変化している。そんな中で中国美術は多様化している最中であり、その動向は市場だけでなく一般の人たちの注目も浴びている。
創作活動が多様化した今でも、最も権威ある展覧会として知られるのが、5年に1度開催される政府主催の「全国美術展」だ。2009年に開かれた「第11回展」では、中国全土から約5万点の作品が寄せられ、10都市で部門毎の展覧会が行われ、受賞作品が選ばれた。
今回の展覧会では、2009年末に北京の中国美術館で開催された「第11回全国美術展・受賞作品展」の中から、日本主催側が厳選した作品を展覧。中国が歩んできた歴史の記録や国を支える人たちの姿、新しい時代を反映した若者や都市の情景、懐かしさを感じさせる地方の暮らしや風景など、多岐にわたるテーマには変化の著しい中国の姿が映し出されている。
展覧会案内
日時:前期:2011年1月22日( 土)~2月15日(火)/後期:2月17日(木)~3月13日(日)10時~17時。水曜休館
会場:日中友好会館美術館
観覧料: 一般400円(前・後期共通700円)、学生200円(前・後期共通300円)、小学生以下無料
問合せ:03-3815-5085
「中国網日本語版(チャイナネット)」2010年12月5日