中国標準化研究院、国家エネルギーセンター、国家発展改革委員会研修センターなど11団体の呼びかけで「中国省エネルギー・排ガス削減標準化技術連盟」が18日、北京で発足した。同連盟は今後、環境技術の標準化の研究を展開し、中国の政策・計画をサポートする。科技日報が19日伝えた。
中国にはいまだ環境技術の標準化方面で有効な長期メカニズムのほか、先進的な基準やCO2削減量を測る評価基準がない。さらには検査評価の方法もまちまちで、環境基準の普及・応用も遅れている。また基準と現在の取り組みとの間にズレがあるなどの現象が見られ、先進国が検討している「炭素関税」制度や中国の第12次5カ年計画(2011-2015年)の省エネ・排ガス削減要求への対応が難しい状況にある。特に、先進国や一部の国際組織はすでに中国でこうした技術や標準の普及を始めており、市場である程度の規模をなし、中国にさらに高い要求を課しているのが現状だ。
同連盟は研究機関、大学、業界関連協会、認証機関など各方面の強みを生かし、「先進的な連盟標準」を打ちたて、市場や先端技術に対応した「省エネ・排ガス削減標準化技術革新体制」を確立することで、中国の標準の有効性と国際影響力を高め、先進国が築いている環境技術の貿易の壁を崩していきたいと考えている。(編集KA)
「人民網日本語版」2011年1月19日