おそらくアップルの創始者スティーブジョブズでさえ、iPadが中国の出版業界に新たなチャンスをもたらすとは想像しなかっただろう。iPadの発売と人気にともない、国内電子雑誌のダウンロード数が月平均50%のペースで伸びている。科技日報が17日伝えた。
中国電子雑誌サイト「読覧天下」の陳遅総裁は「国内初の原版デジタル雑誌配信プラットフォームを立ち上げたのは2007年だが、昨年まで毎月のダウンロード数は30万程度に過ぎなかった。ところが今や200万以上に達している」と状況の変化を語る。「昨年8月からiPadの最新ユーザー端末で利用できるようになってから状況が一変した。iPad版ユーザー端末が開通して半月足らずでダウンロード数が2万を超えた。この間、ユーザー端末を通じてダウンロードされた電子雑誌数はさらに60万にも達した。各ユーザー端末の平均ダウンロード数が30件近くということになる」。
今月8-11日に開催された「2011年度北京図書見本市」では、「ゆきとどいたデジタル出版サービス」が初めてテーマとなった。会場に入ると、でデジタル出版は昨年とはがらりと変わり、専用コーナーが特別に設けられ、60以上のブースにはデジタル出版関連会社の商品が並んだ。記者がいくつかのブースを見て回ったところ、どこもiPadとの互換接続を実現し、それを売りにしていた。(編集KA)
「人民網日本語版」2011年1月18日