中国国内でここ2週間、マグニチュード(M)5.0の地震が連続的に発生している。中国地震台網センター(CENC)の孫士コウ首席予報士は取材に対し、中国の地震活動の水準は正常ではないとし、今後もM7.0前後の大地震が起きる危険性に注意しなければならないと指摘した。新京報が14日伝えた。
黄海南部で12日、M5.0の地震が起きたが、この規模の地震は今年に入って3回目だ。1回目は、元旦当日、新疆克孜勒蘇柯爾克孜(クズルス・キルギス)自治州の鳥恰(ウルグチャト)県でM5.1の地震、2回目は8日に吉林省延辺琿春市でM5.6の地震が発生した。
昨年4月14日の玉樹地震以降、中国の地震活動は相対的に活発化していると孫氏は分析。M5.0前後の地震が頻繁に発生するのは正常な状態ではない証拠であるという。大規模な地震と小規模な地震には比例関係があり、大地震が起きるとそれに伴ってM6前後の地震が3、4回、M5.0前後の地震が10回は発生するという。
ところが玉樹地震以降、中国の地震の強度の分布が正常とはいえない。今年に入って何度か起きた地震は依然としてM5.0前後で、強度がまだこの水準にとどまっているのはおかしい。このことは、今後大きな地震が起こる可能性が高く、地球がいまだに正常な活動の状態ではないことを示している。中国では08年の四川大地震以降、地震活動がまだ比較的活発な時期にあり、この時期の地震活動はあまり正常ではないため、M7.0前後の大地震が起こる危険性に注意しなければならないという。(編集KA)
「人民網日本語版」2011年1月17日