科学技術部と国家科学技術奨励工作弁公室はこのほど、西安交通大学の李連生元教授らが2005年に受賞した国家科学技術進歩賞2等賞の決定を取り消し、証書や賞金を回収した。新華社が伝えた。
国家科学技術奨励工作弁公室によると、盗作によって国家科学技術進歩賞が取り消しとなったのは初めてだという。今回の一件で、国家科学技術奨励制度の厳粛性が守られた。
通達によると、2005年に国家科学技術進歩賞2等賞を受賞した「スクロール圧縮機の設計・製造に関する核心技術の研究およびシリーズ製品の開発」プロジェクトの推薦書類に代表的な著作を盗作した形跡があり、経済効果をあらわすデータも真実性に欠ける問題があったという。「国家科学技術奨励条例」第21条および「国家科学技術奨励条例実施細則」第92条の規定に基づき、国家科学技術奨励委員会の審査、国務院の承認を経て、同プロジェクトが受賞した2005年国家科学技術進歩賞2等賞を取り消すことを決定した。
2008年初め、西安交通大学専門技術職務招聘委員会と校党政連席会議は、重大な学術不正行為により、李連生の教授職と教師採用契約の取り消しを決定。
さらに調査を進めたところ、李連生が2005年に国家科学技術進歩賞2等賞を受賞したプロジェクトの経済効果を証明する資料にも多くの問題点が発覚した。(編集KA)
「人民網日本語版」2011年2月11日