神舟宇宙船の元総設計師である戚発ジン氏は1日、インタビューに答え、中国が今年下半期にドッキング目標機「天宮1号」を打ち上げ、その後「神舟8号」を打ち上げて初の無人ドッキング実験を行うことを明らかにした。さらにその後、「神舟9号」、「神舟10号」によるドッキングも行われるという。新華網が1日に伝えた。
ドッキングは中国有人宇宙飛行プロジェクト第2段階である、宇宙実験室の建設に必要な重要技術の一つだ。戚氏によると、「天宮1号」は重さ約8.5トン、寿命は2年。打ち上げからの2年間で神舟8・9・10号と、3回のドッキング実験を行い、任務完了後には地球に帰還するという。
「天宮1号」は打ち上げ後、2カ月間にわたる性能テストを行い、飛行が安定し、作業が正常に行えることが確認された後、無人宇宙船「神舟8号」が打ち上げられ、初の無人ドッキング実験が行われる。「天宮1号」と「神舟8号」はドッキング後、しばらくの期間飛行した後に再び分離し、「神舟8号」は帰還する。
宇宙船神舟シリーズは「神舟8号」以降、様々な技術改良が行われた。また、初めて大量生産され、地球・宇宙を往復できる新たな宇宙船となった。中でも大きな特徴はドッキング機能で、宇宙飛行士はテレビ画像を通じて宇宙船を操作し、目標宇宙船を追跡することができる。また、宇宙船にはいくつかのパイロット・プロジェクトも搭載されている。
神舟8・9号による無人ドッキングが行われた後、「神舟10号」では有人ドッキングが行われる。戚氏は「もし神舟8号による第1回無人ドッキングが順調に行けば、神舟9号で有人ドッキングが行われる可能性ももちろんある」と述べる。(編集SN)
「人民網日本語版」2011年3月2日