北京市は現在、中国移動(チャイナモバイル)の1700万人分の北京市携帯電話ユーザーデータを基礎に、「北京市市民位置情報動態情報プラットフォーム」を打ちたて、地域内の人口分布及び、人口の時間帯ごとの流動状況を把握し、政府部門の交通計画、人口管理などに役立て、将来的には個人向けの業務に発展させていく計画だ。北京市科学技術委員会が明らかにしたところによると、第一期の対象地区としては人口密度の高い回龍観と天通苑地区が選ばれ、今年上半期までに完成する見通し。「北京晨報」が2日に伝えた。
現在の方案は、中国移動の1700万台分の携帯電話データを基礎に、関連技術を通じてユーザーのリアルタイム情報を取得、位置情報の動的情報プラットフォームを打ち立てるというもの。
同プロジェクトの実施により、住民の居住情報、仕事情報を取得できるほか、該当地域の人口分布及び、時間帯ごとの人口流動状況がわかり、市民の外出を正確に把握できる。市民の外出情報を発表することで、市民の外出の効率を高め、交通渋滞を効果的に緩和していく。北京市科学技術委員会社会事業発展処の李国光副処長は、「現在はプロジェクトの正式立案に向けた準備を行っており、第一期の対象地区には亦庄地区も加わる可能性がある。また、交通サービスだけでなく、人口管理にも役立てていく。例えばある地域・ある時間帯の人口が携帯電話の情報を通じて全面的にわかるようになる」と述べたほか、「データサービスの過程では、プライバシー保護を厳格に実施し、データの公開は個人を対象としない」としている。(編集SN)
「人民網日本語版」2011年3月3日