中国の月探査計画で専任副総指揮を務める胡浩・全人代代表は7日午後、月面探査車は開発が順調に進み、すでにプロトタイプの開発段階に入っていることを明らかにした。「中国新聞網」が伝えた。
胡代表は「月探査計画では月周回探査→月面着陸探査→サンプルリターンという3段階の目標を設定している。月面への軟着陸と移動探査を行うが、後者で月面探査車が必要になってくる。月面探査車はすでにプロトタイプの開発段階に入っている。プロトタイプ開発段階とは設計に沿って具体化すること、つまり図面を実際の製品に変えることだ。現在、計画に沿って進めているところだ。多くの新しい物事があるため、開発過程でいくつか難題に直面するのも正常なことだ」と述べた。
胡代表は月面探査車は清華大学が設計したとのうわさを否定。「月面探査車の設計には確かに大学や研究機関を含む多方面の力を集めた。だが月面探査車は宇宙の環境や構造に適応したものでなければならないため、最終的に完成させるのはやはり宇宙開発当局になる」と述べた。
胡代表は、すでに月面軟着陸後の研究計画があることも明かし「月面着陸後、探査車は月の地質構造、地形、環境などを調査する。これらの研究のために探測機器も装備している」と述べた。(編集NA)
「人民網日本語版」2011年3月8日