初めて中国の漢族から冠状動脈性心疾患(CHD)の発病に関係する遺伝子座を全ゲノム相関解析によって発見した、華中科技大学生命学院の王書E教授らの論文が7日未明、国際的な米科学誌「ネイチャー・ジェネティックス」の電子版で発表された。この遺伝子座が変異している場合、冠状動脈性心疾患にかかるリスクが普通の人より50%高くなる。人民日報が8日伝えた。
同論文の作者によると、冠状動脈性心疾患は遺伝や環境などの相互作用によってかかる病気で、家庭内感染や遺伝する傾向がある。人体ゲノムの中で、数々の病気にかかりやすい遺伝子の「微働作用」の累積が発病の内因になる。全ゲノム相関解析は、50万から100万人に応用して人類の全ゲノムの遺伝変異を確かめることができる。一つのグループに対して全ゲノムのスキャンを行った後、多くの病例を照らし合わせながら相関的研究を行う。過去4年間で研究チームは、北京や湖北省など5都市の漢族7593人のサンプルを検査したという。(編集KA)
「人民網日本語版」2011年3月9日